事務所の壁に取り付けられているエアコンのワイヤードリモコン移設電気工事|川崎市川崎区

こんにちは。川崎市川崎区の電気工事会社「川崎市川崎区電気工事.com」です。

事務所の空調管理において、意外と盲点になるのが「リモコンの設置場所」です。本記事では、弊社が実際に行ったワイヤードリモコンの移設工事のプロセスと、移設時に考慮すべきポイントをご紹介します。

操作性の向上はもちろん、経年劣化による液晶トラブルへの対応策など、オフィス環境を改善するためのヒントをまとめました。現状の操作環境に不便を感じている、または機器の不調でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

なぜ今、リモコンの「移設」?

事務所のレイアウト変更やリフォームの際、意外と後回しにされがちなのがエアコンのリモコン位置です。しかし、不適切な位置にあるリモコンは、日々の業務効率をじわじわと低下させます。

  • レイアウト変更による不便: パーテーションの設置やデスク配置の変更により、リモコンが棚の裏に隠れてしまったり、操作のたびに遠くまで歩く必要が出たりしていませんか?
  • 温度感知の適正化: 多くのワイヤードリモコンには室温センサーが内蔵されています。リモコンが熱を持つ機器の近くや、空気の滞留する場所にあると、エアコンが「室内が暑すぎる(寒すぎる)」と誤認し、空調効率が悪化する原因になります。
  • 経年劣化への対応: 液晶が薄くなって設定温度が見えない、ボタンの反応が悪いといったトラブルは、ストレスだけでなく誤操作による無駄な電気代にもつながります。

「自分で移設できるのでは?」と思われるかもしれませんが、ワイヤードリモコンの移設には電気工事の知識と専用工具が必要です。配線の不備はエアコン本体の故障や火災の原因にもなりかねません。大切なオフィス設備を守るためにも、必ず専門業者へご依頼ください。

事務所内ワイヤードリモコン移設の施工プロセス

続いて、先日行った実際の工事の流れを例に、どのような手順で進むのかをご紹介します。

  1. 現地調査とルート確認: まずは壁の構造(石膏ボード、コンクリート等)を確認します。可能な限り配線が表に見えない「隠ぺい配線」ができるルートを探ります。
  2. 既存リモコンの取り外しと配線延長: 既存の位置からリモコンを取り外し、天井裏などを経由して新しい位置まで専用の信号線を延長します。
  3. 新しい設置場所への固定: 新しい位置に背板を固定し、リモコンユニットを取り付けます。水平器を使用し、見た目の美しさにもこだわります。
  4. 動作確認とセンサーチェック: 電源を入れ、冷暖房の切り替え、タイマー設定、そして温度センサーが正しく周囲の温度を検知しているかを確認して完了です。
エアコンの壁に取り付けられているリモコンの移設電気工事|川崎市川崎区
エアコンの壁に取り付けられているリモコンの移設電気工事|川崎市川崎区

作業ポイント

  • 仕上がりの美しさ: 壁の中を通す配線技術により、オフィスデザインを損なわない綺麗な仕上がりを実現します。
  • 確実な電気接続: 通信線は繊細です。接続不良があるとエアコン本体の故障エラーが出ることもありますが、プロなら確実に施工し、将来的なリスクを回避します。
  • システム診断: 移設時にエアコン本体の稼働状況も簡易チェックできるため、故障の予兆を早期発見できる場合があります。

失敗しない!リモコン移設場所を選ぶ5つのポイント

移設後に「やっぱりここじゃなかった」と後悔しないために、以下の5点は必ずチェックしてください。

  1. 直射日光や温風を避ける温度検知を妨げる場所(誤作動の原因)
    窓際やエアコンの吹き出し口の正面は避けてください。センサーが外気や温風の影響を直接受け、正確な温度管理ができなくなります。
  2. エアコンの吹き出し空気が直接当たる場所を避ける:温度検知を妨げる場所(誤作動の原因)
    温風や冷風が直接当たると、その瞬間の極端な温度を検知するため、部屋全体の平均的な温度調節ができなくなります。
  3. 高周波を発生する機器の近くを避ける:制御システムが誤動作する可能性があります。
  4. 全員がアクセスしやすい「動線」の確保する: 特定の人のデスクの真後ろなどは避け、通路沿いや入り口付近など、誰もが気兼ねなく操作できる場所が理想的です。
  5. 操作しやすい高さに設置する(床から130〜150cm): 一般的に大人の目線の高さに合わせて設置するのが、最も液晶が見やすく操作しやすいとされています。

温度検知を妨げる場所を避けるのは意外と難しいかもしれません。「ここなら大丈夫だろうか?」と迷われる場合は、まずはお気軽にご相談ください。

【番外編】ワイヤードリモコンの交換目安はいつ?

「リモコンが壊れるまで使えばいい」と思われがちですが、実は故障の前兆を知っておくことで、突然エアコンが動かなくなるリスクを回避できます。

1. 設置から「10年〜15年」が大きな節目

業務用エアコンの設計上の標準使用期間は、一般的に10年とされています。リモコンも同様に、10年を過ぎると内部の基板や液晶の劣化が進みます。 また、メーカーの部品保有期間も10年前後であることが多いため、10年を超えて故障した場合は、修理よりも交換(または本体の買い替え)を検討するベストタイミングと言えます。

2. こんな症状が出たら「交換サイン」

年数に関わらず、以下の症状が出始めたら交換を検討しましょう。

  • 液晶が薄い・一部欠けている: 設定温度や運転モードが見えにくいと、設定ミスによる電力のムダにつながります。
  • ボタンの反応が悪い: 強く押さないと反応しない場合、内部の接触不良が起きています。
  • バックライトが点灯しない: 暗い場所での操作が不便になるだけでなく、電気系統の劣化が疑われます。
  • 温度検知がおかしい: リモコン周辺の温度を正しく検知できず、冷えすぎや暖まりにくさの原因になります。

まとめ

ワイヤードリモコンは、オフィス環境をコントロールする「司令塔」です。その位置を少し変えるだけで、移動の無駄がなくなり、室温管理が適正化され、働く人全員の快適性が劇的に向上します。

移設工事と同時に最新のリモコンへ交換するお客様も増えています。今の操作性に少しでも不満があれば、併せてご相談ください。

安心の有資格者によるリモコン移設、エアコン・室外機の交換、クリーニングはもちろん、
インターホン交換、照明器具のLED化などなど
各種電気工事は「株式会社エヌ・アイ・シー(川崎市川崎区電気工事.com)」にお任せください。

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